chapter 1 売却が先? 購入が先?
「住替え(=買替え)」は、『売却』と『購入』の両方を行うことになります。そして、その『売却』と『購入』のタイミングが重要です。
『売却』と『購入』をきっちり分けさえすれば、売却先行でも購入先行でもそんなに問題はありません。
問題が出るとすれば、『売却』と『購入』を同時進行で行う場合です。同時に行えるのがベストなのですが、なかなか難しいのが現実です(下記、メリット・デメリット参照)。
売却先行タイプ | 購入先行タイプ | |
概要 | まずお住まいの売却を行ない、予算(資金計画)を確定させてから、新しい購入物件を探す方法です。売却資金を購入資金にあてることの出来る安心で確実な方法です。 | はじめに購入物件を決めてから売却を行なう方法です。売却によって得た資金を使えないため、資金的に余裕のある場合には有効といえます。 |
メリット |
・売却金額が決まり、購入資金にあてられる金額が確定するので、ご購入物件の資金計画が立てやすく、計画途中での資金ショートがなくなる。 ・住替えを急ぐ理由がなければ、売却活動に時間的余裕ができ、安売りする必要がない。 |
・希望の条件にあった購入物件を、気長にじっくり探すことができる。 ・仮住まいをする必要がなく、その出費や負担がない。 |
デメリット |
・売却が決まった時点から住替え物件を探す(決める)ため、その時に気に入った物件があるとは限らない。 ・基本的には売却後、購入物件に入居するまでの仮住まい(賃貸)をしなければならない。 ・売却、購入のどちらかの契約が何らかの理由で流れてしまうと、もう片方の契約も頓挫してします可能性が高い。 |
・新しいお住まいの取得までに現在のお住まいを売却できない場合、ダブルローンになってしまうこともある。 ・なかなか売却できない場合、どうしても売りあせって、安売りにつながる可能性がある。 |